TOEIC リスニングが苦手だけど効率良く対策できる方法ない?
今回はこのような疑問にお答えします。
結論から言うと、PART2の対策が最も効率が良いです。
それはPART2が、
- 問題数が多く
- 英文が短く
- パターンが限られる
ために最も対策をしやすくスコアアップが期待できるからです。
はじめにPART2対策を行うことで学習時間に対する成果(スコアアップ)を最大化することができます。
そこで今回は、TOEICリスニングPART2の対策とおすすめの勉強法をご紹介します。
この記事を読むとTOEIC PART2 25問中20問以上正解を狙うことができると思います。
この記事を書いた人
もくじ
TOEICスコアアップにPART2対策をおすすめする理由
TOEICにはスコアを上げやすいパートと上げにくいパートがあります。
それはパートごとに難易度と問題数が大きく異なることに起因します。
冒頭にも述べた通り、PART2対策は対策がしやすくスコアアップに最も効率が良いです。
TOEIC PART2の特徴
- 問題数が多い(26問) = 解答できるようになれば点数を稼ぎやすい
- 英文が短い = 英語やTOEICに慣れがなくても比較的対策しやすい
- パターンが限られる = 傾向に沿った対策ができる
一方で、PART1写真描写問題を徹底的に対策したらスコアアップが期待できるでしょうか?
答えは否。全問正解しても6問しかないからです。
つまり、TOEICは「勉強する順番によって学習時間に対する成果を最大化することができる」ということです。
PART2対策は600→900点超えを実現するための土台作りにもなりました!
それでは、実際にPART2の対策方法を見ていきましょう。
PART2の「構造」「解答のコツ」「パターン」の3つの視点から解説していきます。
TOEIC PART2の構造
PART2は応答問題、9分間で全25問、問題の間のポーズは5秒です。
問題用紙には「Directions」「Mark your answers on your answer sheet」のみで事前に確認する(先読みする)必要はありません。
実際の試験の流れと解き方は以下の通り。
マークシートの上に手を置いているつもりで確認してください。
PART2の試験の流れ
ディレクションの音声を聞く
事前に確認する必要のある文章はないです。PART1が終わって一息つくことができます。
例文で耳を慣らしつつ「Now let us begin with Question No.7」から始まる問題に備えよう。
設問7の設問を聞く
全集中。この時点でマークシートの選択肢Aの上に鉛筆を置いておくと良いです。
選択肢Aの音声を聞く
この時点で正解と判断できたらマークシートを塗ります。判断できなければ選択肢Bに鉛筆を動かしつつ音声を待ちます。
選択肢Bの音声を聞く
正解と判断できたらマークシートを塗ります。判断できなければ選択肢Cに鉛筆を動かしつつ音声を待ちます。
選択肢Cの音声を聞く
正解と判断できたらマークシートを塗ります。この時点で判断できていない場合、もっともそれらしい選択肢を塗りましょう。
迷っている間に次の選択肢が始まり聞き逃してしまうことがないようにしよう。以降、PART2終了(問31)まで同じ手順で繰り返しです。
大丈夫。聞き取れた場合、正解以外の選択肢は「会話にならない」返答になっていることに気付くはずです。しっかり聞き取れるように「解答のコツ」と「パターン」を把握しておこう!
TOEIC PART2の解答のコツ
PART2の問題文や選択肢はそれほど長い文章ではないので、要点をおさえるだけで正答率を上げることができます。
以下に紹介する「解答のコツ」を意識してみてください。
冒頭(特に5W1H)に全集中
冒頭(特に疑問符の5W1H)に全集中して確実に聞き取ることが最重要。
何が問われているかをしっかり聞き取ることが正答を選ぶために最も大切なことです。
特に5W1Hで始まる質問文は25問中9~12問と出題数も多いです。
WH疑問文については後ほど詳しく解説します。
全てを聞き取る必要はない
冒頭に全集中して聞き漏らすことがなければ、文章全体を完璧に聞き取れなくてもおおよその内容はわかります。
質問文の後半聞き取れなかったからと焦ることなく、選択肢を聞き取りましょう。
問題文に登場した単語(キーワード)を含む選択肢を選ばない
キーワードを1、2個聞き取れただけで正答が選べるようにはできていません。
逆に出題側の意図として、解答の不安のある人にひっかけ(聞こえた単語を含む選択肢を選ぶ心理を利用)となるように出題しています。
したがって、問題文に登場した単語を含む選択肢はほぼひっかけです。
似たような発音だけど意味は違う単語に注意
似たような発音だけど意味は違う単語もしばしば登場します。
この場合、聞き取れない限りは文脈で判断するしかありません。
出題者はこの手のひっかけが好きみたい。いじわるですよね笑
頻出の例として以下のような組み合わせがあるので、覚えておくと良いかもしれせん。
account(口座) | accounting(経理) |
appointment(予約) | disappointing(残念な) |
contract(契約) | contact(接触、連絡) |
coffee(コーヒー) | copy(コピー) |
department(会社などの部門) | apartment(アパート) |
direction(方向、向き、指示) | director(部長) |
hire(雇う) | higher(より高い) |
program(プログラム) | problem(問題) |
sign(信号、印) | assign(仕事を割り当てる)、design(デザイン) |
supervisor(上司) | revise(改訂) |
projection(予測) | projector(プロジェクター) |
value(価値) | volume(ボリューム) |
Yes,NoやBecauseで答える問題はほとんどない
質問に対する返答のみで、Yes/No, Becauseは省略されていることがほとんどです。
実際の英会話でもそうかもしれませんね。
ちなみに、以前は「WhatやWhenなどの疑問詞に対するYes/Noは間違い」などがテクニックがあったようです。
「察して」系の受け答えは「だから〇〇ではない」が多い
なんと直接的には答えずに「察して」系の選択肢が正解なことがあります。
この選択肢の場合、日本語で聞いても一瞬「ん?」となるものが多く難易度が高いです。
以下のように「だから〇〇だよ/ではないよ」という意味を類推する必要があります。
選択肢例 | 意味 |
---|---|
I've only just arrived. | たった今出勤したばかりです(のでわかりません) |
I just got back from vacation. | 休暇から戻ってきたばかりです(のでわかりません) |
I don't work here. | ここの従業員ではありません(のでわかりません) |
I was at the meeting all day. | 一日中会議に出ていました(のでわかりません) |
I just started working here. | ここで働き始めたばかりです(のでわかりません) |
I'm new in this town | この街に来たばかりです(のでわかりません) |
このパターンは英語の問題というよりコミュニケーションの問題なので正直やめて欲しい...
TOEIC PART2問題のパターン別の解き方
それでは、問題を英語表現のパターン別に分けて解き方を解説していきます。
PART2は大きく分けて6つの問題パターンに分けられます。
パターンの種類と全25問に占める割合は以下の通りです。
問題パターン | 全25問中のおおよその問題数 |
---|---|
WH疑問文 | 9~12問 |
Yes/No疑問文 | 3~6問 |
付加疑問文 | 2~3問 |
選択疑問文 | 1~2問 |
質問でない疑問文 | 2~4問 |
平叙文 | 2~3問 |
ちなみに、問題数が多いWH疑問文とYes/No疑問文の対策を優先するとスコアアップに反映されやすいです。
WH疑問文
What(何)、When(いつ)、Why(なぜ)、Where(どこ)、Who(誰)、How(どのように)Which(どれ)、Whose(誰の)
などの疑問詞で始まる問題です。
このパターンは、冒頭の疑問詞を聞き取ることができるかどうかが全て。
例えば、時間(When)を問われてるのに誰か(Who)を間違いを誘う選択肢として用意してあることはよくあります。
解答の全てのカギを握る冒頭の一語を聞き逃さないように、前の問題を引きずらないよう気持ちの切り替えをしよう。
Yes/No疑問文
Is, Are, Do, Dose, Did, Have ~?などのYes/Noで答えられる問題です。
ただし、正答の選択肢がYes/Noで始まることは前述のようにないことが多いです。
Yes/Noを省いた形で、その後の状況の説明を説明したものが解答になることがほとんどなので、会話の流れを意識しましょう。
その際に、キーワードを避ける意識も忘れないでください。
付加疑問文
一種のYes/No疑問文問題です。
~isn't it?、~don't you?、~doesn't it?、~didn't you?、~haven't you?
すべて「~ですよね?」を意味する表現で、平叙文の文末につきます。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、その手前までの文章について「〜ですよね?」と質問文に切り替えているだけです。
文意を疑問文にするだけなので、パニックに陥らないようにしましょう。
選択疑問文
Would you like A or B? のように A か Bの選択を求める問題です。
解答の選択肢として、以下の6パターンがあり得ます。
意図 | 例文 |
---|---|
どちらか片方を選ぶ | By ~、I prefer/love/like~、I'll have/take~ |
両方を選ぶ | I like both of~、 |
どちらでも良い | Either is fine、It doesn't matter、I don't care/mind |
どちらも無理 | (様々だが別の選択肢を提示するケースが多い) |
まだ決めていない | I haven't decided yet |
その他 | Ask manager, Let me check the schedule |
大切なことは「何と何が比較されているのか」を聞き逃さないことです。
このパターンの場合のみ、キーワードを避ける技術は適用されないことがあること注意です。
質問でない疑問文
提案・依頼・命令についての問題です。
解答の選択肢として「応じる返答をする」と「断る理由を返答する」があり得ます。
以下のように提案と依頼・命令で質問と返答でお決まりのパターンがあるので覚えておきましょう。
提案 | 依頼・命令 | |
---|---|---|
質問 | Why don't we~?(〜しませんか?) How about~? (〜についてはいかがですか?) Shall I ~?(〜してもいいですか) What about~? (〜) Let's~(〜しよう) | Would you have time to~?(~の時間ありますか?) Would you mind~?(〜していただけませんか?) Could you please~?(〜していただけませんか?) |
返答 | That's a good idea. (それいいね) Sounds good to me (それいいね). Sure.(それいいね/わかりました) Why not?(いいね/もちろんいいよ) I'd love to.(喜んで) I'd happy to.(喜んで) | 応じる返答 Right away.(すぐに) Sure, I will(わかりました。やります) Not at all.(いいですよ) 断る返答 I'm sorry but~(申し訳ないですが) I'd love to but~(喜んで〇〇したいけど〜) I'm afraid~(〜が気になる(から無理)) |
平叙文
報告や呟きに対して、発言の意図に沿った自然な返答を選ぶ問題です。
正解になりうるパターンは多岐に渡りますが、おおむね賛成・反対・コメント・質問返しの4パターンです。
不正解の選択肢がかなり不自然になるのも平叙文問題の特徴なので、消去法も活用しよう。
以上6パターンの解き方を解説しました。これだけ把握できればかなり問題が解きやすくなるはず!音声を聞くまでどのパターンかは当然わからないため「冒頭に全集中して絶対に聞き逃さないこと」は共通して意識してくださいね。
TOEIC PART2の効果的な勉強方法
ここまでで解答のコツとしていわば”テクニック”の部分を説明してきました。
最後に、PART2対策として有効な勉強法をご紹介します。
と言っても基本的には地道にリスニング力を上げることと問題になれる以外に方法はありません。
英語リスニングが苦手な人でも対応できるようステップごとに見ていきましょう。
PART2の勉強法
まず問題を解いてみる
まずはとにかく問題に触れてみることです。極論を言うと慣れが一番。
自身の英語力でPART2が解けるのかどうか、何がわからないのかを明確にしてください。
TOEIC頻出単語を覚える
わからない単語が多いと感じた場合は、まず単語から始めましょう。
会社の部門名や職業などを代表例として、あまり触れたことが無いと感じる単語も多いはず。
単語力を鍛えることはTOEIC全パート共通で必須ですので頑張りましょう。
学習参考書として「金単」「金フレ」がおすすめです。ググってみてください。
TOEIC頻出の数々の単語、実は会社員として仕事で英語が必要になった時に当たり前のように出てくる単語ばかり。仕事で使うことを意識するならここで覚えてしまおう!
0.8倍速で問題を聞いてみる
単語や文法は覚えて解答の文章を読むことはできるけど通常の1倍速ではまだ聞き取れない。
そんな時は速度を落として聞いてみましょう。
最近の参考書対応のアプリなら大体速度調節がついています。
0.8倍速のままディクテーション
速度を落として少し聞こえるようになったところで、今度は聞こえた英語を書き出してみてください。
これを「ディクテーション 」と言います。
何回聴いても大丈夫。一言一句逃さず書き起こしましょう。
この過程が、英語の音やリンキング・文法構造など英語の基礎力を底上げしてくれます。
0.8倍速のままシャドーイング
次はついていくように聞こえた英語を声に出してみてください。
これを「シャドーイング」と言います。
聞こえた英語を漏らさずに自身の口で話すことができたらバッチリ。
「聞いたまま自身の口で話せる」ことは「聞こえている」ことを意味します。
シャドーイングは「~しながら」いつでもできます。
通勤時間などのスキマ時間を有効活用できる勉強法です!
1倍速に戻してSTEP4,5を行う
通常倍速に戻してディクテーションとシャドーイングがある程度できるようになったら、
PART2の正答率は大幅に上がっているはずです。
1.2倍速で問題を解いてみる
このステップはすでにある程度対策ができている人向けです。
1.2倍速で練習していると通常速度に戻した時がとてもスローに聞こえるようになります。
PART2完答を目指す場合一度トライしてみて欲しい勉強法です。
毎日10分でいいから取り組む
このステップが実は一番大切!
週末にまとめてより毎日10分でいいから問題に触れましょう。
問題への慣れが圧倒的に違ってきます。
まとめ
本記事はTOEIC PART2対策とおすすめの勉強について、以下の三点から解説しました。
- TOEIC PART2の構造
- TOEIC PART2の解答のコツ
- TOEIC PART2対策の効果的な勉強方法
本記事で解説した試験対策を知り、問題集で練習を積むことでPART2の大幅な正答率の向上が期待できます。
記事の中で述べたように、TOEIC PART2対策によりTOEICスコアを大きく上げることが可能です。
目標スコア達成に向けて本記事が参考になれば幸いです。
CharWorkLife BlogではTOEICに関する記事を他にも執筆しています。
リスニング・ライティングパート攻略に向けて抑えるべきコツを記した下記記事は必見!
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